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宮川敏子先生との思い出

最近、亡き宮川敏子先生が懐かしく、宮川先生と一緒に過ごした一時がつい昨日のように思い出されます。それだけ印象強い方でした。もっと長生きして、できれば今の私を批評して又励まして頂きたかった。

宮川敏子先生は日本の家庭に洋菓子を普及された第一人者。

洋菓子研究家として活躍された有名な方でした。とは言ってもそんなすごい方だと知ったのはずっと後のことなのですが・・・。

宮川敏子先生と出逢ったのは約25年前。知人の紹介で目白のお宅に初めて伺った時のことを鮮明に覚えています。なで肩の小柄な品のいい老婦人という印象でした。

先生とお会いした時は、ちょうど洋菓子(チョコレート)の修行をする為に親元を離れ一人暮らしをはじめたところで、家族の猛反対を押し切りどんなことがあっても家には絶対帰れない背水の陣を強いている頃でした。

先生との御喋りはいつも楽しく時間を忘れ、ずうずうしくいつも長居してしまう始末。まわりのスタッフの方たちの視線が気にはなりつつも、ついつい・・・。先生はお忙しかったと思うのに、長居する私にいつも付き合ってくださり、お寿司屋さんに連れて行ってくださったり、お家で一緒にお素麺を頂いたり、お菓子のお教室まで参加させていただきました。

ある日、お菓子のお教室を見せていただいた後、「みゆきさん、これ私が作ったお菓子なの、さしあげるわ」と一冊の本をいただき、中を見てびっくり!慣れ親しんだお菓子の写真ばかり・・・。それもそのはず、私は小さい頃からお菓子作りが好きでお菓子作りのバイブルのように愛用してきたお菓子の本が、実は宮川敏子先生だったんだとその時初めて知りました。鳥肌が立ちました。

そんな偉大な尊敬する方とめぐり合わせて頂き本当に感激でした。

その当時過酷な労働をしていた私を心配して、「みゆきさん体が資本なのだから、無理な労働はだめよ。今度私がどんな所で働いているのか見に行くわね。」と日にちまでお約束したのが最後の会話となりました。

お約束した3日後頃だったか、仕事場で同僚からNHKの朝のニュースを見たと宮川先生の訃報を告げられた時は涙があふれ、1日仕事にならなかったことを覚えています。

ほんの一瞬の出会いでしたが、沢山のことを学ばせていただきました。今でもそういえば宮川先生はこんなことを言っていらしたわ・・・などと回想しながらお菓子作りをしています。本当に思い出深い人生の1ページでした。

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■ 素晴らしい方、尊敬でき・・・

素晴らしい方、尊敬できる方との出会いは人生の宝物だと思います。
ひとつでも多く積み上げていけたら・・・と思います。

でも、多くの方と出会うほど、その分悲しいお別れもついてきますよね。
時の流れが心の痛みを癒してはくれても、忘れてしまうことはありません。
与えて頂いたことを、抱きしめて人生を歩んでいきたいです。
Chieko | 2008-06-13 23:29 |
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